「それぞれの薬害AIDS -当事者たちの姿と生きざま」
日時:2013年10月6日(日)15:00~16:30
会場:同志社大学 今出川キャンパス 良心館304号室
主催:特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権
私たちNPO法人では、調査研究事業の一環として、2001年から「輸入血液製剤によるHIV感染問題調査研究(調査研究委員会:委員長 養老孟司氏、以下、養老研)」を実施し、その成果を2009年3月、3分冊構成・約3000ページの最終報告書「医師と患者のライフストーリー」としてまとめた。この最終報告書は、薬害HIV感染被害問題に関わった医師13名と、患者・家族18名へのインタビュー調査から得られた語りと論考を集めている。
この最終報告書やその後、社会学者が実施した文科研報告書では、HIV感染症の有効な治療法がなかった1980年代から1990年代にかけて、血友病に加えて新たに降りかかったHIV感染症、すなわち未知なる病に、医師と患者はどのように対峙したのか、それぞれのライフヒストリーと医療現場を巡る語りを集め分析を行なっている。
このたびAIDS文化フォーラムin京都2013では、我が国に特徴的な薬害エイズ問題について考える機会をいただいた。歴史的経緯・背景を交えつつ、さまざまな立場の当事者の思いを紹介しながら、1980年代から現在に至る約30年を一気に振り返ってみたい。
【プログラム】
15:00~15:10 【黎明編】薬害エイズを振り返る
15:10~15:20 【苦闘編】被害者患者・遺族の痛み
花井 十伍(大阪HIV薬害訴訟原告団 代表)
15:20~15:35 【格闘編】「抗HIV治療」とは呼べない時代の苦悩と葛藤
上田 良弘(洛西ニュータウン病院 副院長)
15:35~15:50 【葛藤編】インタビューから知った医師の姿-輸入血液製剤によるHIV感染問題調査(養老研)から
蘭 由岐子(追手門学院大学 教授)
15:50~16:05 【群像編】さまざまな被害者像 -輸入血液製剤によるHIV感染問題調査(養老研)から
本郷 正武(和歌山県立医科大学 講師)
16:05~16:15 【創造編】HIV医療はこうして作られた
若生 治友(特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権 理事長)
16:15~16:30 【未来編】ディスカッション
司会:花井 十伍