「石のスープ」って、なんだと思いますか。
最近知った絵本のテーマです。
人々の心が疲れきって、隣近所の人たちのことすら無関心なある村で、
3 人のお坊さんたちが仕掛けたこと。
ほんとは石のスープなんてありえないのに、興味を持った一人がきっかけとなって、
村人たちはさまざまな具材をスープの中に加えていきます。
「誰かが、心を開いて、人のためになることをすると、
別の人が、もっといいことをします。
その間に、スープはどんどんコクが出て、
においもよくなっていきます。」
「わかちあうことが、ますます心を豊かにする。」 *注
初めて知ったのですが、この絵本の訳者によれば、ヨーロッパに語り伝えられたこの話は、世界各国で似たような話になっているとのこと。
みんながHappyと思えることというのは、案外簡単なことなのかもしれません。けれども、そのためには、やはり「石のスープ」のような「ひと工夫」が必要なのだと感じました。
翻って、私たちの社会に必要な「石のスープ」は何なのか、仕掛けていけたらと思いました。
*注:
「しあわせの石のスープ」(原題:Stone Soup)より
ジョン・J・ミュース 作・絵 三木 卓 訳
2005年1月 初版第1刷発行
発行所 株式会社フレーベル館
ISBN 4-577-02966-9
2009年8月
特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権
理事長 若生 治友