先日、いきつけの店が主催する芋煮会に参加した。コロナ禍以前は、毎年恒例のイベントだったのだが、実に3 年ぶりの開催、その復活は非常にうれしかった。開催規模は例年の半分以下、20 人程度の参加者であった。アウトドアの呑兵衛宴会と言ってしまえばそれまでなのだが、時々店でお見かけする人や、しょっちゅうお見かけする人らとの、仕事の立場や世代も全く関係のない会話は、非日常を楽しめる良いひとときだった。
かつて学生時代(平成初期)に、実験や研究そっちのけでゼミ・メンバーや指導教官らと一緒に河原で芋煮会をやった思い出が蘇ってきた。当時はまだ会社とか世間に揉まれる前で、純粋にその瞬間を楽しんでいて、今思い起こすと学んだことよりもその時の思い出の方が鮮やかな映像として刻まれている。
COVID-19 の感染症分類の見直し議論が始まっているが、個人的には、そう簡単に世間の雰囲気が変わるとは残念ながら思えない。人々の感じ方はグラデーションのように白黒つけられず、いくら科学的根拠を示されても、どうしても不安を拭いきれない人はいる。
世間全体がコロナ禍前のように自由闊達に振る舞うことはすぐには難しいと思うが、芋煮会のような大切な思い出を作ることも非常に価値があると思う。多くの人が、以前の自分を取り戻せるように切に願う。
ちなみに地域によって芋煮に使う食材や味付けが異なることはあまり知られていない。今回の芋煮は、自分の生まれ故郷の岩手・芋の子汁であった。今どきはビアガーデンならぬ芋煮ガーデンや日帰り芋煮会場もあって、身体一つで楽しめる。
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2023 年1 月
特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権
理事長 若生 治友