いよいよ、なのです。
何かというと、MERSの調査研究事業の一環として行ってきた、「輸入血液製剤によるHIV感染問題調査研究」の集大成がまもなく発行されるのです。
約7年に及ぶ医師と患者・家族のインタビュー調査のまとめですが、3分冊構成で約2800ページの大作です。なかでも第2、3分冊に掲載される調査対象者の膨大なインタビュー逐語録(=語り)は、目を見張るものがあります。
かつて、血液製剤によって「HIV感染」に直面した医師と患者・家族らが、それぞれどのように考え、どう振る舞ったのか、多様な現実を浮かび上がらせることができました。
彼らの語りは「貴重な歴史的証言」であり、「声なき声」を集めた一大サーガといえるでしょう。血液製剤によるHIV感染問題に関わった方々、全てを網羅している訳ではありませんが、彼らが経験してきたリアリティそのもので、さまざまな人間模様が見えてきます。
詳しくは、本号に掲載の記事、「輸入血液製剤によるHIV感染問題調査研究 最終報告書 発行のお知らせ」をご覧下さい。2009年5月には実際に読むことができると思います。
ということで、今しばらくお待ち下さい。
2009年3月
特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権
理事長 若生 治友