特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権は、2000年に大阪HIV薬害訴訟原告団の呼びかけによって設立し、設立25周年を迎えます。
以後、NPO法人化し、感染症の患者が差別されない社会、薬害が起こらない社会を目指し、活動を行ってきました。
また、国が薬害エイズ被害者支援の為に行う、「薬害エイズ被害者遺族等相談事業」を受託し、薬害エイズ被害者遺族のための事業や患者家族のための事業も実施してまいりました。
設立当初目的の大きな柱となる事業である「薬害エイズ」真相究明事業としての、調査・研究活動を社会学者を中心とする調査研究班として進め、以後、専門家の研究活動として現在に至るまで、調査研究活動を継続しています。
これら研究成果は、「薬害エイズ」にとどまらず、薬害全般あるいは医療全般を射程に入れた研究成果として、論文化や書籍化という形で発表されています。
また、感染症患者が差別されない社会を構想するとき、当然に同じ問題意識で取り組むべき領域、病者差別全般あるは「障害者」の人権擁護、GLBTQの人々に対する差別の解消についても不断の目配りを行いつつ、様々な機会に改善に取り組んできました。
今後、世界が人権の土台である自由と主権在民が移ろう状況においても、当法人は、所与の命と権利という土台を見失うことなく活動を継続していきたいと考えています。
2025年10月
特定非営利活動法人ネットワーク医療と人権
理事長 花井 十伍